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Pro²

壁紙は何本必要?枚数・柄リピート・半リピートずらしの考え方

ロールの面積だけでは、壁の全高を覆う材料が何枚取れるかは分かりません。まず幅方向の枚数を数え、次に各ロールの裁断長と柄の位置を確認します。

壁は3.6 × 2.4 m、ロールは0.53 × 10.05 m、上下の切りしろ合計は0.1 m。柄合わせ不要なら2本、R = 0.64 mのストレートと半リピートずらしの確認済み計画では3本です。部屋全体の一律の目安でも、オンライン計算機でもありません。

製品表示を確認してから壁ごとに採寸

WとHは各壁の施工幅と施工高さ、bは必要な耳裁ち後の有効幅、Lは実際のロール一本の有効長です。縦リピートR、柄合わせの種類、指定のずらし量を記録します。tを上下の切りしろ合計とすると、裁断長はP = H + tです。この例の寸法は日本や各国共通の規格ではありません。貼る方向、糊付け後のオープンタイム、耳の処理を含め、実際の製品説明に従ってください。

壁紙の全幅ごとに分割した壁。施工高さと上下の余分な材料を示しています。
Wは壁幅、Hは施工高さ、bは壁紙の有効幅、Pは上下の切りしろを含む裁断長です。必要な全幅の枚数を数えます。壁端からはみ出す細い部分が、別の壁で再使用できるとは限りません。形状はメートル法の例によります。説明図です。縮尺は正確ではありません。

面積だけでなく全高の枚数を数える

nⱼは壁jに必要な全高の枚数、Nはその合計です。壁ごとにW ÷ bを切り上げてから合計します。幅3.6 mの壁に幅0.53 mの壁紙なら、全幅の材料が7枚必要です。壁ごとの切り上げは余裕を見た方法です。幅1.2 mの壁がそれぞれ3枚なら合計6枚ですが、幅をまとめると5枚になります。細い端材の共用は、施工可能な割付を描いてから算入します。高さが違う場合は面積をまとめず、各枚の必要長を保持してください。

nⱼ = ⌈Wⱼ / b⌉; N = Σnⱼ; b > 0

Pⱼ = Hⱼ + t; Hⱼ > 0, t ≥ 0

S = R × ⌈P / R⌉; R > 0

リピートと柄合わせは別の条件

柄合わせ不要
柄合わせ不要の製品は、隣り合う壁紙の縦方向の柄位置を合わせる必要がなく、連続して裁断できます。天地を交互に逆にして貼るリバース施工は別の指示です。製品表示で指定された場合だけ行います。
ストレート柄合わせ
ストレート柄合わせは、隣り合う壁紙の同じ柄の基準点を同じ高さにそろえます。リピートは、ロールの長さ方向で同じ基準点が繰り返す間隔です。
半リピートずらし(ハーフドロップ)
ハーフドロップは、縦リピートの半分だけ離れたA/Bの柄位置を交互に使い、一枚おきに同じ位置になります。別のずらし量、複数枚で繰り返す柄、工場で区別されたA/Bロールにはメーカー指定の順序が必要です。
隣り合う壁紙の位置関係を、自由・同位置・A/B交互で示す三つの柄合わせ図。
I:柄合わせ不要は位置の制約なし。II:ストレートは同じ柄位置。III:半リピートずらしはA/Bを半リピート差で交互に配置。Rは縦の周期です。記号は特定製品の柄形状ではなく位相を示し、同じ上部切りしろなら位相差が保たれます。説明図です。縮尺は正確ではありません。

メートル法の例:柄合わせ不要とストレート

H = 2.4 m、上下合計t = 0.1 mなのでP = 2.5 m。b = 0.53 m、L = 10.05 mです。柄合わせ不要なら一本から4枚取れ、7枚には2本必要です。R = 0.64 mの場合、ストレートの裁断開始ピッチSは2.56 mです。各枚に一ピッチ分を確保すると、一本当たり3枚で3本。Pは最小裁断長のままで、Sには柄合わせ分も含まれます。この簡易見積もりでは最後の一枚の後に余分な余裕が残る場合があります。この例では正確に詰めても四枚目の終端が10.18 mとなり、ロールを超えます。

半リピートずらし:確認済みのA/B裁断計画

寸法は同じで、各切片の長さも2.5 mです。全ロールの開始柄位相をA = 0、上端裁断線のB位相を0.32 mと仮定します。各枚の天井より上の切りしろを0.05 mでそろえると、天井位置の位相は0.05 mと0.37 mです。差は半リピートのままです。ここでA/Bは柄位置であり、別種の工場製ロールではありません。

壁に貼る順にA–B–A–B–A–B–Aで裁断します。表の開始・終端は、壁上で切りそろえる前の、各ロール本来の始端からの距離です。次の開始位置は、前の裁断終端cから必要な上端位相qまで前進して求めます。φはロール本来の始端の柄位相です。この例の交互の柄合わせで捨てる長さは0.38 mであり、各切片に自動的に半リピートを足すわけではありません。式ではgが柄合わせの切り捨て、sが裁断開始、eが終端、modが一リピート内で前方へ進む剰余を表します。

g = (q − φ − c) mod R; 0 ≤ g < R

s = c + g; e = s + P ≤ L

半リピートずらし:確認済みのA/B裁断計画
ロール/壁の枚順裁断位相柄合わせ分(m)開始(m)終端(m)
1 / 1A002.5
1 / 2B0.382.885.38
1 / 3A0.385.768.26
2 / 4B0.320.322.82
2 / 5A0.383.25.7
2 / 6B0.386.088.58
3 / 7A002.5

各行は長さ2.5 mの切片です。切片合計17.5 m + 柄合わせの切り捨て1.84 m + ロール末端の残り10.81 m = 3本の総延長30.15 m。同じ位相の切片をまとめても、四枚目の最短終端は10.18 mなので全高の四枚は入りません。したがって、このモデルでは3本が最小です。

実物のロールでは開始位相が異なることがあります。裁断前に再確認してください。裁断順と使用可能な端材で廃棄量、場合によっては本数も変わります。成立する計画が全体最適とは限りません。「切り上げた長さに半リピートを加える」を厳密な万能式にしないでください。開始位相が未測定なら、柄物の各枚にP + Rを確保すれば、一リピート内で必要な位相へ移れるため安全側の見積もりになります。ただし最適値ではありません。その確保長がLを超えても裁断不可能と決めつけず、実際の計画を確認してください。

同じ壁とロールでも柄合わせのロスは変わる

全行で同じ全高の壁と同じ切りしろを使用します。柄物の行は、明記した開始位相ゼロと正確な切片長によります。ロール末端の残りは残存長であり、使える切片とは限りません。補修用・予備のロールは含みません。

同じ壁とロールでも柄合わせのロスは変わる
柄合わせ枚数本数柄合わせ分(m)末端の残り(m)
柄合わせ不要7202.6
ストレート柄合わせ730.2412.41
半リピートずらし(ハーフドロップ)731.8410.81

米国の例:実物のDouble Roll単位で数える

York Rion Trellis 2973-90602は、Double Roll一本が20.5 in × 33 ft、リピート21 in、ストレート柄合わせと指定されています。例の壁12 × 8 ftに上下合計4 inの切りしろを取り、P = 100 inとします。壁幅は144 inなので8枚必要です。L = 396 in、S = 105 inなら一本から3枚、購入する実物のロールは3本です。四枚目の終端は415 inになります。「Double Roll」は販売単位名であり、別々のロール二本ではありません。この本数でSingle Rollを注文しないでください。壁寸法と切りしろは説明用の例です。購入前に最新の製品表示を確認してください。

ドアや窓には割付・裁断計画が必要

開口部の面積を引くだけでは、全高の一枚を節約できるとは証明できません。その上下の短い切片にも正しい幅、方向、柄位相が必要です。この購入例では開口部を壁とみなし、端材を差し引いていません。実際の割付で必要量が減る場合は、再使用する各切片と開始柄位置を示してから差し引きます。

購入・裁断の前に

有効幅、実物のロール長、リピート、ずらし量、ロットを確認します。販売価格の単位がSingle Roll、Double Roll、メートル、パネルのどれかも確認してください。補修用の予備は計算量と別にします。高さの変化、角、勾配、欠陥、端の重ね、写真壁紙、番号付きパネルには個別の割付が必要です。この方法は記載した条件で材料量を見積もるもので、施工仕様や全製品で同じ枚数が取れる保証ではありません。

ウェブの解説とアプリの機能

Construction Calculator: Pro²には現在、壁紙専用の計算機はありません。このガイドは単独で利用できます。既存の塗装・墨出しツールをご覧いただくか、壁紙計算に必要な入力、裁断計画、保存プロジェクトのご要望をお知らせください。

壁紙計算のご提案:hello@pro2.tools

技術資料と製品仕様

確認日:2026年10月17日。メーカーの説明が優先されます。Wallcoverings Associationのページは公式の検索インデックス本文で確認できましたが、直接取得は制限されていました。裁断計画は独自作成し、独立して検算した例です。

次の現場にもPro²を。

実際に測った寸法を使って、階段、コンクリート、資材を計算。結果はiPhoneにまとめて保存できます。

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